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記事: 冬を迎える大福茶

Welcoming Winter with Obukucha

冬を迎える大福茶

十二月が深まる頃、静かな気配の変化が本格的な冬の訪れを知らせてくれる。

木々は葉を落として淡い空の下に静かに立ち、朝は霜でいっそう鋭さを帯び、吐く息は白く溶けていく。年の暮れが近づくにつれ、日々は慌ただしさとゆるやかさが入り混じり、大掃除や準備ごと、ふとした振り返りの時間が増えていく。

そんな季節の静けさと新年への期待の中で、そっと戻ってくる習わしがある。
大福茶(おぶくちゃ)——しばしば「幸運のお茶」とも呼ばれるこの素朴で象徴的な一杯は、新年の初めに健康と幸福、そして福を願って飲まれてきた。

京都に根ざく由来

大福茶の起源は、千年以上前の平安時代に遡る。

951年、京都で疫病が流行した際、六波羅蜜寺の開祖・空也上人が、訪れる人々に梅と昆布を入れたお茶をふるまったと言われている。この一杯は人々の症状を和らげ、村上天皇をはじめ多くの人々の回復を助けたと伝わる。天皇はその効能に深く感じ入り、正月にこのお茶を頂くことを恒例とし、それが今日まで続く風習となった。

梅には厄除けの意味があり、昆布は「喜ぶ(よろこぶ)」に通じて吉兆とされてきた。
二つが合わさることで、祈りの心をそっと託した一杯となったのである。

現代の大福茶

昔は、梅と昆布に熱湯を注いだだけの素朴なものだったとされる。
現代の大福茶は、煎茶・番茶・玄米茶など、やさしい味わいの緑茶が使われることが多い。乾燥梅と結び昆布を器に入れ、淹れたての茶をそっと注ぐ。新年らしい華やかさを添えるために、金箔を散らすこともある。

昆布のほのかな塩味、梅のやわらかな酸味、そして緑茶の温かな旨み——三つがふんわりと調和する味わいは、控えめでありながら印象深い。
今では新年に限らず、結婚式や誕生日など、祝福の気持ちを贈る場面での贈り物としても親しまれている。

冬に寄り添うひととき

寒さが深まり、年の瀬が近づく頃、おぶく茶は心を静かに整えるひとときとなります。過ぎ去った日々を振り返り、これから始まる時間にそっと希望を託しながら、素朴なお茶の温もりが冬の季節にやさしい光を添えてくれます。

何世紀にもわたり受け継がれてきたおぶく茶の伝統に着想を得て、この桜茶は縁起の良い一杯を現代的に解釈しました。

塩漬けした桜の花をベースに、結び昆布を合わせています。これらは古くから厄除けや喜び、幸運の象徴とされてきた素材です。歴史的な決まりごとにとらわれることなく、このブレンドは「おぶく茶」の精神, 意図をもって淹れ、節目の時間に寄り添うお茶 - を大切にしています。

新年の始まりに楽しまれてきたおぶく茶は、健康と幸福を願う習わしです。この桜を基調とした一杯は、その意味を新年に限らず、立ち止まりたいときや振り返りたいとき、祝福の気持ちを伝えたい場面へと広げています。

繊細で温かく、静かな祝福を感じさせるこのお茶は、心を込めて分かち合いたい一杯です。

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