失敗しない!急須の選び方
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急須の選び方
急須は、お茶を美味しく淹れるのに欠かせないアイテムのひとつです。そんな急須も定番のものからカラフルなもの、素材や形も様々です。それぞれの違いを知って、自分にぴったりの急須を探してみてください。
1. 素材を選ぶ
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陶器 | 磁器 |
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原材料 |
陶土と呼ばれる粘土を主原材に、珪石(けいせき)や長石を混ぜて使用。「土もの」といわれます。 |
石英や長石などの陶石を主原材に、粉砕して粘土混ぜて使用。「石もの」といわれます。 |
詳細 |
吸水性が高く、土のぬくもりや素朴さが感じられます。お茶に含まれるカテキン(渋み)を吸着するので、味をまろやかにしてくれます。 |
ガラス質が高いのでツルンとしたなめらかな肌質です。陶器に比べると吸水性が劣りますが、その分お茶本来の味を楽しめます。 |
体表的なもの |
常滑焼、萬古焼 |
有田焼 |
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鉄瓶 |
樹脂製 |
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詳細 |
重厚なデザインで耐久性があるので、長く愛用できます。今はカラフルなものが増え海外でも人気があります。 お湯を沸かす鉄瓶とは異なり、急須の鉄瓶の中はホーロー加工されているため、鉄分は溶けだしません。その分お手入れはしやすくなっています。 |
価格が手ごろで、何よりも軽くて壊れにくいのが特長です。お子様や握力の弱い方にもおすすめです。 |
体表的なもの |
南部鉄瓶 |
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耐熱ガラスティーポット | 耐熱ガラスフィルターインボトル |
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詳細 |
透明なので、茶葉が開く様子やお茶の色など見た目にも楽しめます。お茶に、フルーツやハーブなどとブレンドして楽しむのもひとつ。電子レンジに対応しているものだと、冷めても温められるという利点があります。 | 最近、水出し茶用として人気なのがこちら。お好みの茶葉を入れて水を入れるだけ。フィルター(茶こし)がついているので、そのまま注げます。横置きでもこぼれません。 |
体表的なもの |
2. サイズを選ぶ
大は小を兼ねるともいいますが、大きければよいというものではありません。急須が大きすぎるとお茶が出すぎて渋みが出てしまったり、小さすぎると何度も注ぎ分けないといけないので、相手を待たせてしまうことにもなります。
淹れる人数分に適したサイズがおすすめです。
1人分の湯のみの大きさが60~100mlが一般的ですので、これを目安にちょっと多めで考えるとわかりやすいです。
■ 1人分:100~150ml■ 2~3人分:200~350ml
■ 4~5人分:400~550ml
3. 茶こしを選ぶ
形状 | ささめ | ステンレス製メッシュ | ステンレス製メッシュ カゴ網 |
茶こし |
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特長 |
急須本体に穴が開いているタイプ。深蒸し茶や粉茶のような葉が細かいものは詰まりやすいので、できるだけ目が細かいのを選ぶようにしましょう。 | 網目が比較的細かいものが多く、深蒸し茶や粉茶にも向いています。一部だけ覆う「板網」から全体を覆う「帯網」まで形はいろいろあります。 | 一般的に増えているのがこの形で、茶殻が捨てやすく、お手入れがしやすいのが特長。浅 いと茶葉が浸からないので、深めのものを選びましょう。 |
4. すり合せをチェック
よい急須かどうかの判断の基準のひとつとなるのが、「すり合わせ」です。急須とふたの間に隙間があると、お茶の蒸らしに影響が出たり、注ぐときに漏れてしまったりします。常滑焼のような急須の一大産地や手作りしているものは「すり合わせ」が悪いものはほぼありませんが、安価なものだとこの「すり合わせ」が甘いものもありますのでチェックしましょう。
5. 持ち手
特に決まりはありませんが、用途や使いやすさで選びましょう。
横手 |
後ろ手 |
日本の伝統的な急須で、片手で柄を持ち、親指でふたを抑えて注ぐことができます。 |
注ぎ口の反対側に持ち手がついたポット型の急須。 |
上手型 |
宝瓶(ほうびん) |
急須の上部に持ち手がついており、玄米茶やほうじ茶など、熱いお茶を淹れるのに向かいています。 |
持ち手のない急須で、玉露や上級煎茶など低温でお茶を淹れるのに向かいています。 |