記事: たんぱく質とアミノ酸

たんぱく質とアミノ酸
たんぱく質は、体内の細胞を生成するために不可欠な栄養素(英語でプロテインといいます)で、エネルギー源としてはたらくほか、ホルモンや酵素類など生理機能を調整するという役割があります。
たんぱく質は体内でアミノ酸に分解されますが、体内でつくることができるものと、できないものに分けられます。体内でつくられないものは、食品から摂取する必要があります。
体内でつくられないもの(必須アミノ酸): イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジンの9種類
体内で作られるもの : アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、グリシン、アラニン、セリン、プロリンの11種類
アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、グリシン、アラニン、セリン、プロリンの11種類
お茶に含まれるアミノ酸「テアニン」
お茶に含まれるアミノ酸の半分以上が「テアニン」です。これは、お茶特有のアミノ酸で、お茶の「旨味」や「甘味」を作り出している成分です。そのほか、グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン、セリンなどがあります。
テアニンは、一番茶に特に多く含まれます。また、玉露のように被覆をして日光を遮って栽培することで、アミノ酸がカテキンに変わるのが抑えられます。そのため、玉露は旨味の多い味わいになります。テアニンは、カフェインの作用を穏やかにし、リラックスさせてくれる効果があります。
アミノ酸の溶出性
アミノ酸類は、水に溶けやすく、高温でもよく溶けだします。一方カフェイン(苦味)やカテキン(渋み)は高温でよく溶けだします。そのため、低温でじっくりと抽出することで、苦味・渋味を抑え、お茶の旨味を存分に引き出すことができます。
テアニンの違いを体感してください
風味への役割から心身への影響まで、テアニンこそがお茶を真に特別なものにします。玉露のまろやかな甘みを楽しむにせよ、煎茶の爽やかな清涼感を楽しむにせよ、テアニンは一口ごとに静かに輝く主役なのです。
厳選された日本茶をぜひお試しください。テアニンの豊かな味わいを、ご自身の舌で確かめてみてください。
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